2013/11/28

ままごとキッチン

旦那の方です。久々の投稿です。

娘の誕生日

今日は娘の2歳の誕生日。あっという間に2歳になりました。色々考え深いですね。子供の誕生日って。

今回のプレゼントは、1歳の時に続いて手作りです。
1歳の時は、キッズハウスでした。
 

 さて、今年は何かというと....














ままごとキッチンです!!
じゃーん!!

ディスプレイしてみました。(一部飾り付けに去年の使い回しがありますが...)

この「ままごとキッチン」は、妻からの強い要望で1歳の誕生日のころから「次はままごとキッチンね!」と言われ続けてきたので、ある意味構想から1年の大作とも言えます。

娘も最近は「ごっこ遊び」にかなりはまっていて、最近も病院ごっこを毎日してたんです。なので、このキッチンが完成したらきっと大喜びだろう、とこちらもワクワクしながら作っていました。

さて、結果どうなったかというと....

プレゼントを見せてすぐに、遊びだす!!結構感動!
エプロンは妻が今日のために作った手作りエプロンです!マイキッチン&マイエプロンです。

いままで床で遊んでいた包丁セットもキッチンで使うとなんかいい感じ。
包丁さかさだけどね。。


オーブンも作ったので、気分は盛り上がる!クッキーを焼いてます。
「まだ焼けてないなー」なんて言いながら扉を開けたり閉めたりしてました。

水道好きの娘はやはりままごとキッチンでも水道がお気に入り。度々手を洗います。。


かなり気に入った様子。本当に良かった。毎日遊んでね。


メイキング

さて、ここからはメイキング。どうやってこれが作られたか、ちょこっと紹介します。

1. リサーチ

主に妻が担当した作業です。「理想のままごとキッチン」というのは妻の頭のなかにはあるのだと思いますが、それを具体的な図面に仕上げていくためにWebで調べます。「ままごとキッチン」とかで検索すると色々出てきます。

で、妻が導いたのは、以下のような条件。
・白ベースで仕上げる
・天板は木の感じでニスなどで仕上げる
・背面の板は羽目板風の作り
・オーブンが必要(できれば、扉は縦に開くのが良い)
・収納として使えるようにする
・天板の高さは50cm

といったところです。調べて見つけた「これが見本」というのを幾つかピックアップしてもらいました。

迫る納期

1のリサーチ作業を実は1歳の誕生日のころから妻が進めていました。計画ができたら順次進めていくつもりだったのですが、なかなか大工仕事の気力がわかず、リミットに迫ってきたのです。。。納期は娘の2歳の誕生日。。。

「11月に入ったら毎週ちょこちょこ作っていこう」という軽い気持ちでいましたが、実は11月から新しい仕事が始まったりでバタバタ。。。

迫ることあと5日。
「これは間に合わないな」という空気が妻と僕の間に漂っていました。。マズイ。

2. 設計

仕事の様子をみて強引に週末の時間を設計にあてました。土曜日の午後から。。
設計に使おうと前々から計画していたRhinocerosというCGソフトを初めて使いました。数時間使い方がわからず苦労しましたが、徐々にわかってきました。ほとんど板をくっつけていくだけのシンプルな構造なので、その日の夜には設計ができました。そして、イメージが画面の中で形になったので気分も盛り上がります。


ただ、板はホームセンターで調達する計画なのですが、厚みがわかりません。なんとなく記憶してる厚みで設計。材料はネットで見た情報から、パイン材15mm厚を中心に。扉だけ薄くしたいので漠然と9mm厚という設計で。厚みを予想で設計したという不安要素はありますが、とりあえず設計終了。

3. 材料調達

次の日、ホームセンターにて材料調達。設計した図面を片手に板を探します。パイン材は予想通り15mm厚があったので、ほっとしました。羽目板ふうに使う板は昔看板を作った時に買ったものがあるという前提で設計したので、予想的中。75mm幅11mm厚。問題は扉の板。漠然と9mm厚としてましたが、MDFぐらいしかその厚みはないので、13mm厚の板にすることに。関連する寸法を調整してカット依頼。
ホームセンターって直線カットならやってくれるので、かなり便利ですね。でも途中で切断を止めるようなカットはできないので、それは自分で手鋸で切ることに。大きい穴も自分で加工するしかないので、自由錐を調達。電動ドリルにつけて使います。
あとは丁番とネジ、水道を作るための木で出来たボルトとナットぐらいですね。

4. 加工

自宅に戻ってすぐに加工。買い忘れた材料があることが判明するなどバタバタしました。。そんなもんだよね。。

買ってきた側板の板は300mm幅900mm高さの長方形の状態。200mm、400mmのL時にカットしないといけません。手鋸で。。とても不安な作業です。

やり方としては、1mmぐらい余裕をみてカットして、あとはやすりで合わせます。ノコヤスリというよく削れるヤスリを買っておいてよかった。。。

シンクの部分はボールをはめるので、直径16.5mmの穴を開けます。自由錐というのを使います。これも心配のある作業なので、端材で練習をしてコツを掴んでから加工しました。練習の成果がありキレイに加工出来ました。

子供が使うものなので、角をヤスリで丸くしていく作業も一気にやりました。
なんとかこの日で前加工は終了。

5. 塗装と組み立て

仕事しながらなので、連日夜の作業になってました。やはり計画的にやっておくべきだった。。

天板はステイン風のペンキで。

組み立ては、時間がないので木工用ボンドだけで一気にすすめて、後日念のためネジを打つことに。

ネジは見えないようにしたいので隠し釘をやります。単に棒を突っ込んで埋めるだけですけど。。

棒をのこぎりで切って、ヤスリをかけるとこうなります。この瞬間が結構好き。

一気に塗装です。水性ペンキでも結構ベタベタしないという実績を確認したペンキで。siroの看板で使ったペンキです。

あとは扉というところ。夜中に一人で興奮。

蛇口や取っ手、五徳などは自宅にあるCNCで切削。普通自宅にはない機材なので、裏技ですね。

細かいですが、蛇口はホームセンターで調達した木のボルトとナットをうまく使ってちゃんと回るようにしました。ちなみに、シンクとしてつけてるボールは、こだわりの野田琺瑯です。

完成!

誕生日前日(当日)の午前3時に完成しました。最後の扉の取り付けが超大変だった。。。

作り手として気に入ったのは、水道と取っ手。CNCのお陰ですが、なかなか魅力的な感じに仕上がりました。扉のとっては、妻の要望でタオルを掛けられるようにしたいというのがあるので、こういう形になっています。

感想

今までは2Dの図面を書いて設計してそれを元に材料を調達してたのですが、そこにミスが多い。寸法間違いとか、組み立てるときに「あれ?」ってこととか。今回は設計を3Dで行ったので、ミスが少なかったです。次になにかを作るときも絶対に3Dで設計だなと学びました。

そして、なにより子供のためになにか作るのは楽しい!!
企画して、作って、喜んでもらうというサイクルが超早い。そして、自由。

あぁ、これが本当の「作る喜び」かと、昨年に続き感じたところです。